「Infrastructure as Code」を読んだ
「Infrastructure as Code」を読みました。
タイトル通り、システムのインフラ(アプリケーションの土台部分)をコードとして表現することについての本です。
アプリケーションはそもそもコードとして定義されているのが普通ですが、インフラは設計書や手順書によって表現されることが多くあります。
インフラをコードとして表現することで、様々な恩恵を得られるということを謳っています。
この本の中で繰り返し述べられていることは、以下のことです。
- 常に同じやり方をすること
- すべてコードに表現すること
- VCSを使ってコードを管理すること
- 繰り返しそのコードを使ってインフラを構築すること
- 人による判断が必要な個所以外は自動化すること
どんなツールを使うかやコードの管理や自動テストの行い方や管理単位の分割の仕方といった実現方法は、使う組織や運用に合わせて柔軟に変える必要があります。
この本では具体的なツールの使い方にはほとんど触れず、ツールの特徴の紹介と運用パターンの選び方(や選択肢)の紹介が多いです。
言い方を変えると特定のツールによらない普遍的な考え方を中心に述べており、Infrastructure as Codeの概念やメリットを理解したい人に向いています。
具体的なツールの使い方についての説明はありませんが、ツールの名前や特徴については簡単に触れられているので、ツールについて調べる取っ掛かりにもなります。
Infrastructure as Codeをこれから始めようと考えている人にとっては、良い参考書となると思います。
ゼロから仕組みを構築したいときには、考慮すべき観点のチェックリストにもなりますし、既に仕組みがある場合でもより効率化するためのヒントが得られるように思います。